愛知広告協会では、愛知県下の広告クリエーターのレベルアップと連携、有能なクリエーターの育成を目的に「クリエーターによるクリエーターのための広告賞」を実施しています。この広告賞は「愛知広告協会賞」を2015年より刷新し、「AICHI AD AWARDS」と改名、豊かな発想と新鮮な感覚に満ち、確かな信頼性と訴求力を持つ優れた作品を表彰し、今回で8回目を迎えます。
昨年と同様に事前審査をオンラインで実施しファイナリストを選考。その後グランプリ、メダリスト、特別賞を決定する本審査を国際デザインセンターで行いました。
「AICHI AD AWARDS 2023 優秀広告作品展」では、審査員長の中島信也氏をはじめ日本のトップクリエーター7名の審査員が選考した愛知のクリエーターの優秀な広告作品をご紹介します。
会期 2023年7月19日(水)~24日(月)
11:00~19:00
会場 国際デザインセンターデザインギャラリー
〒460-0008名古屋市中区栄メディアパーク
デザインセンタービル4階
主催 一般社団法人 愛知広告協会
共催 株式会社 国際デザインセンター
協力 株式会社 インディ・アソシエイツ
後援 愛知県
コピーライターズクラブ名古屋
中部CM合同研究会
一般社団法人日本アド・コンテンツ制作協会中部支部
公益社団法人日本グラフィックデザイン協会愛知
中部デザイン団体協議会
一般社団法人中部広告制作協会
名古屋広告業協会
審査日時 2023年6月8日(木)9:30~17:30
審査会場 国際デザインセンター デザインギャラリー セミナールーム1・3
CM、GRAPHIC、DIGITAL、DESIGN、PROMOTION/OOHの、
メダリスト及びグランプリ選考
CM 電波 テレビCM、ラジオCM ※シネアドも含みます。
GRAPHIC グラフィック 新聞広告、雑誌広告、ポスターA、ポスターB
※ポスターAは商業広告、公共広告、文化事業の告知
※ポスターBは展覧会などに公に発表された作品(未発表の作品は除く)
DIGITAL デジタル Web、ムービーなど
DESIGN デザイン CI、ロゴマーク、カレンダー、エディトリアルなど
PROMOTION / OOH プロモーション / OOH キャンペーン、屋外広告全般
GRAND PRIX グランプリ 各カテゴリー「ゴールド」受賞作品の中で最も優秀と認められた作品1点
※賞状と副賞
GOLD ゴールド 各カテゴリーで最も優秀な作品1点 ※賞状と副賞
SILVER シルバー 各カテゴリーより優秀な作品1点 ※賞状と副賞
BRONZE ブロンズ 各カテゴリーより優秀な作品1点 ※賞状と副賞
GRAPHIC POSTER B PRIZE グラフィックポスターB賞の中で最も優秀な作品1点 ※賞状と副賞
SPECIAL AWARD ・特別賞 各審査員が印象に残った作品に審査員ご自身のお名前を冠した特別賞。 ※賞状と副賞
FINALIST ファイナリスト 各カテゴリーの優秀と認められた作品全て ※賞状
AAA2023では57作品が選出されました。
※各カテゴリーのメダリスト(ゴールド、シルバー、ブロンズ各1点)は、ファイナリスト作品の中から選出。
学生広告賞 第10回(令和4年度)愛広協実践広告ワークショップの成績優秀者
(グランプリ 1名、準グランプリ 2名、特別賞 10名)
※実施日:令和5年2月11日(土)、3月18日(土)
1)豊かな発想とアイディアにオリジナリティがあるか
2)新鮮な感覚に満ちた表現がされているか
3)訴求ポイントが明確で広告として説得力があるか
4)確かな信頼性、話題性があるか
審査員長
株式会社東北新社 エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター
1959年福岡県生まれ大阪育ち。デジタル技術を駆使した娯楽性の高いCMで数々の賞を受賞。主な作品に日清食品カップヌードル「hungry?」、サントリー「燃焼系アミノ式」、「伊右衛門」、TOTO「菌の親子」、AirPAY「オダギリジョーシリーズ」、AirWORK「松本人志と山田孝之シリーズ」、民放連「違法だよ!あげる君シリーズ」などがある。'10劇場用映画「ウルトラマンゼアス」('96)「矢島美容室THE MOVIE」('10)を監督。
審査員(五十音順)
デイリーフレッシュ株式会社 代表取締役 / アートディレクター
1966年秋葉原生まれ。1990年日本大学芸術学部卒業。同年、株式会社I&S(現I&S BBDO)入社。
1999年デイリーフレッシュ設立。日本大学芸術学部 デザイン学科 客員教授。
広告キャンペーン、パッケージ、ロゴ、キャラクターデザインなど幅広い分野でアートディレクションを行う。主な仕事に、松竹「十八代目 中村勘三郎 襲名披露」ポスター、東洋水産「マルちゃん正麺」広告・パッケージデザイン、日本フェンシング協会「新国章」デザイン、立命館大学 コミニュケーションマークデザイン、AKB48「ヘビーローテーション」CDジャケットデザインなど。
「日本パッケージデザイン大賞2017」にて「マルちゃん正麺カップ」が金賞受賞。著書に「世界はデザインでできている」「ファストアイデア25」がある。
2016年より「食べログ」グルメ著名人としても活動。
クリエイティブ集団「PARTY 」代表 / クリエイティブディレクター
2011年、クリエイティブ集団『PARTY』を共同設立し、代表を務める。「未来の体験で世界を変える。」をモットーに、広義のクリエイターエコノミー発展のために活動するクリエイティブディレクター、アーティスト、起業家、大学教授である。WIRED日本版クリエイティブディレクターとしてWIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所を設立。アートの民主化プラットフォームThe Chain Museum CCO。京都芸術大学情報デザイン学科教授。デザイン・テクノロジー・起業家精神の三位一体教育を掲げて「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指す神山まるごと高専のカリキュラムディレクターを務める。文化庁メディア芸術祭優秀賞、グッドデザイン賞金賞、カンヌライオンズ金賞など、これまで300以上の国内外のデザイン賞・広告賞を受賞している。
代表作に、「成田空港第3ターミナル」の体験デザイン・3D写真館「OMOTE 3D」・バイラルキャンペーン「Nike Cosplay」・体験できるOOH「BIG SHADOW」・ブランデッドコンテンツ「LOVE DISTANCE」などがある。
POOL INC. FOUNDER/クリエイティブ・ディレクター/コピーライター
博報堂を経て、2006年POOL INC.設立。CM制作、商品開発から、街づくりや国の戦略構築も行う。「伊右衛門」「ザ・プレミアム・モルツ」「PlayStation」「モノより思い出。」などヒット作多数。2017年に「プレミアムフライデー」を発案。2019年には京都のホテル「THE THOUSAND KYOTO」「GOOD NATURE STATION」、2020年立川「GREEN SPRINGS」をプロデュース。話題の「挽肉と米」オーナー兼ブランディングディレクター。2021年開催のドバイ万博日本館のCREATIVEADVISERも担当した。 著書に、『伝わっているか?』(宣伝会議)、『すごいメモ。』『プレゼン思考』(以上、かんき出版)、『売れ型』(PHP研究所)がある。
ピースグラフィックス代表 / アートディレクター/グラフィックデザイナー
名古屋市在住。青柳総本家、大和屋守口漬総本家、豆福、養老ミートなどなどの地元企業のパッケージをはじめ、 書籍デザイン、広告、商品制作まで幅広く活動。 2015,2017と日本パッケージ大賞で連続金賞、世界パッケージデザイン賞Pentaward金賞、アジアデザイン賞金賞、D&AD賞、The One Show 、 GOOD DESIGN賞 Best100、AICHI AD AWARDS グランプリなど受賞・入選多数。
株式会社ワンスカイ / クリエイティブ・ディレクター/CMプランナー/コピーライター
1968年鎌倉生まれ。いままでに2000本以上のテレビCMを企画・制作している。主な仕事に、ジョージア「明日があるさ」、富士フイルム「お正月を写そう」、サントリーBOSS「宇宙人ジョーンズ」、トヨタ自動車「こども店長」、ENEOS「エネゴリくん」、東洋水産「マルちゃん正麺」、メルカリ「メゾンメルカリ」、日本郵政G「ご近所散歩中」、マクドナルド「夜マック店長」、ユニクロ「LifeとWear」など。
YouTubeチャンネル「広告ウヒョー!」になぜか出演中。
ぜひご視聴&チャンネル登録を。
アートディレクター / クリエイティブ・ディレクター。
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科客員教授。
青森県三沢市生まれ。武蔵野美術大学卒。1999年博報堂入社。2007年株式会社goen°設立。
博報堂在籍時から、広告のグラフィックやCM制作のほか、商品企画、パッケージデザインなどを幅広く担当。特にMr.Children、ゆず、松任谷由実、official髭男ismなどミュージシャンのアートワークやMVの制作が多く、また是枝裕和、三谷幸喜ら映画/演劇系の宣伝美術なども手がける。
社名のgoen°は「ご縁」から来ており、人や商品との出会いを大切にし、そして新しく創り出したいという想いが込められた。人や商品を最大限に魅力化するのが目的であり、案件ごとにアプローチが変わるのは自然なことだとする社風のため、アウトプットするメディアや作風、規模等は様々である。
現在は広告の企画演出、商品開発、装丁、映画・舞台の美術、地域再生プロジェクト、教育デザイン、動物園や保育園の空間ディレクションなど、業態や領域にとらわれずにあらゆる形のコミュニケーションデザインを行っている。
受賞歴:N.Y.ADC賞、ONE SHOW、朝日広告賞、アジア太平洋広告祭、東京ADC賞、JAGDA新人賞、SPACE SHOWER MVA、ADCグランプリ、日経ウーマンオブザイヤー2012、50th ACC CM FESTIVALベストアートディレクション賞、伊丹十三賞、日本建築学会賞、第4回東奥文化選奨賞など。
著書:「MORIMOTO CHIE Works 1999-2010 うたう作品集」「アイデアが生まれる、一歩手前の大事な話」など。
※審査員は愛知広告協会AAA実行委員会(関係団体、在名広告代理店代表者)で選出しました。
グランプリの「日本AED財団」の関係者の皆様、おめでとうございます。デジタル部門での受賞でしたが、グラフィック部門も併せトータルでのコミュニケーションが評価されました。とは言えデジタルでの「動画」の説得力は圧巻でした。「AEDを知らしめる」という機能を十分に果たす動画。これは「映像」と「音声」を企画・構成し演出するクリエイティブの力によるものです。「AD awards」はアドバタイジングのみならず多岐にわたるコミュニケーションをつくるクリエイティブ活動を評価します。それはクリエイティブには「未来を拓く力」があり、社会に貢献できると信じているからです。AAAは、愛知のみならず日本のクリエイティブ活動に勇気を与える賞でありたいという思いを強く抱きました。
グランプリのデジタル部門『日本AED財団』の「AED救命サポータープロジェクト」は、グラフィック部門も含めてデザインもきれいで、伝わるコピーで、アプリをインストールしたくなる効果があり素晴らしいと思いました。
個人的に好きだったデザインはデザイン部門ブロンズの『本田商店』の「神在月」のパッケージで、タイポグラフィーがきれいで、パッケージとしてのまとまりも良く、出雲そばが美味しそうに見えました。
グラフィック部門ゴールドの『DAIHATSU』の「日々の余白を。」はそのコピー通りに美しい余白のあるデザインで、久々に大きいグラフィックの良い広告を見たという感じになり嬉しかったです。
秋山具義賞の『果実本舗』の「ごろごろ果実のハーブコーディアル」は、ターゲット層に響きそうなセンスの良いデザイン、そしてこれも生理的に美味しそうだと感じました。
今回の審査は、良い作品が多く、コロナ禍が明けて、これからますます良いクリエイティブが生まれて来そうな予感をさせてくれました。
審査を通じて、たくさんの素敵な広告に出会えたことで、なんとも言えない清々しい気持ちになりました。特に「AED救命サポートプロジェクト」の縦型動画に共感しました。あんなに説得力があって、誠実で、心の琴線にふれる縦型動画は見たことがありません。また、個人賞のSPSエンタープライズ「救助信号」は、ドローン撮影であることの必然性がある企画でとてもクレバーなアプローチだと思いました。受賞した皆様、おめでとうございます!
名古屋のクリエイティブには幸せな驚きを生む力がある。振り返ると乳がんチェックにも報道の力を問う映像にも版画を使った力強いグラフックにも、昨年のういろうにもしてやられたし、幸せになった。今年それを一番感じたのはAEDだ。個人的にはコピーに感服。恐怖訴求なのに、前向きな発見が勝り、行動し、誰かに言いたくなるように突き動かす。言葉は世の中を変えることができると改めて思えた。ダイハツもKISEKI:も素晴らしい。豚バースもきぬよさんも好きだった。さて来年はどんな幸せな驚きが出てくるか?可能ならプロモーションでもっと幸せな驚きを感じたい。
僕が他の審査員と違うのは自分も応募しているということ。なので自分が関わった仕事には投票しないというルールを決めて審査に臨みました。毎年のことですがグラフィックとデザインのカテゴリーが見応えがあり激戦です。グランプリ・金賞などの話は脇に置いて個人的に気になった作品の話をします。「おかしな大地」はイラストのムードが素敵。和の老舗企業が洋を始めると母体のしがらみを引きずりがちですが和菓子をまったく感じさせない表現とたくさんの展開で賞に選びました。「福田刃物工業」はいい広告の佇まいで、こういう広告を作りたいと思いました。「神在月」はロゴとイラストが世界観を作るパッケージでデザイナーの力量を感じる仕事。受賞していないけど気になった仕事として「藤田学園」の新聞とポスター。「!!!!展」新鮮で好きでした。今年は新しい才能が常連をじわっと押し出している印象で刺激的な審査会でした。
今回の審査でAEDのアプリをダウンロードしました。すぐに周囲のスタッフにも知らせるにあたり、グランプリに輝いた映像を見てもらいました。すると各々がダウンロードし、場所を確認しました。些細なことが、いつか誰かの役に立つと背中を押されたからです。また受賞作では、久しくみない車のビックスケールのポスターから小さなジャムのパッケージまで、細部まで丁寧に、ブランドの品格を伝えてるものに私自身も影響うけました。AAAの審査は私にはかけがえのない楽しさと発見を与えてくれる場です。これからも作品を楽しみにしてます。
「超熟シリーズの価値の再解釈と
それに基づいたコミュニケーション策の提案」
川口澪 広告デザイン専門学校
吉田奈央 広告デザイン専門学校
今井美音 中京大学
Pasco賞 小池梨紗子 金城学院大学
企画賞 加納杏那 金城学院大学
アートディレクション賞 秦名佳奈 名古屋学芸大学
プロモーション賞 向井智美 中京大学
イノベーション賞 林泰蔵 中京大学
プレゼンテーション賞 河村彩世 中京大学
プレゼンテーション賞 真保奈々花 金城学院大学
アイデア賞 古川桃子 中京大学
学生審査員賞 川口澪 広告デザイン専門学校
学生審査員賞 小池梨紗子 金城学院大学
※学生審査員賞は、受講生のインターネット投票により決定しました。
※受賞作品は、「愛広協実践広告ワークショップ」のページでご覧ください。
一般社団法人 愛知広告協会
〒460-0008 名古屋市中区栄2-10-19 名古屋商工会議所ビル11階
TEL 052-223-6652 FAX 052-221-1368
E-mail:info@aichi-ad.or.jp